がん治療薬の研究・開発 (特にアンメット・メディカル・ニーズの高い腎臓がんや膵臓がんの治療薬)

がんでは、当初貧血改善を目指してエリスロポエチン投与をしていましたが、 がんを悪化させることがわかり、現在は使われていません。
最初に思いつく抗体投与では、がんの増殖を抑制することができますが、貧血も悪化させてしまい使えません。
エポメッドが見出したERA-350(12アミノ酸の環状ペプチド)は、がん細胞の動物実験で増殖抑制効果を示し、貧血の副作用が出ないことを明らかにしました。
以下にその選択的な作用メカニズムに関してエポメッドが解明した内容(特許取得済み)を示します。

ERA-350の作用機序

ERA-350の作用機序

Epoを加えた骨髄とがん組織

Epoを加えた骨髄とがん組織

現在、ERA-350を有機低分子化合物(IC50=17nM)で模倣することに成功しており、 その有効性と安全性を確認してPOC取得しようと考えております。
POC取得後は、国内外の製薬会社に導出し、医薬品として上市を目指します。

がん以外の増殖性疾患治療薬の研究・開発

ERA-350を模倣した化合物を用いて種々の増殖性疾患(例えば、ケロイドや腺筋症・筋腫等)に対する有効性を 動物モデルや臨床検体を用いて検証し、新規疾患への展開を目指します。

ケロイド組織に発現する肥満細胞を染色

ケロイド組織に発現するEpo受容体を赤く染色した。
ケロイド組織の増殖にEpoが重要のようで、Epo拮抗剤(EMP9)投与によりケロイドの縮小が観察されている。